かつて、まだ世界各地の王の力が強かった頃、これら絢爛な宮殿はその権威の象徴として建てられました。宮殿と聞くと、ヴェルサイユ宮殿のように西洋の宮殿を思い浮かべがちですが、イスラムのアルハンブラ宮殿やポタラ宮など、西洋以外の各地にも宮殿は存在しているのです。その作りの精巧さ、外観・内観の美しさは現代の技術をもってしても再現は難しいでしょう。加えてこれら宮殿は王や貴族の栄光と衰退の歴史も刻んでおり、造りと相まって堂々たる雰囲気を醸し出しているのです。
アルハンブラ宮殿
グラナダの南東にあるアルハンブラ宮殿。イスラム建築の最高傑作と言われている。宮殿内は美しいたたずまいで、オブジェの一つ一つが繊細である。
ヴェルサイユ宮殿
世界の数ある宮殿の中でも有名な宮殿。宮殿全体が実に精巧な作りで施されている。ヴェルサイユ宮殿を元に他の宮殿も造られていったといわれる。
ラサのポタラ宮
ダライ・ラマが住んでいた世界で最も大きい宮殿。夕日に染まるポタラ宮はコントラストがきれいである。外からの景観も楽しめるので、一度は行ってみるといいかもしれない。
ウェストミンスター宮殿
イギリスにある世界遺産。特に夜のライトアップされた景観は心奪われることだろう。時計塔ビックベンも見ることができ、おすすめの一つである。
サンクト・ペテルブルグ
ピョートル大帝が18世紀初頭に建造した都、サンクト・ペテルブルグ。外観はロシア風バロック、内観はきらびやかで高級感ただよう様式。独特の雰囲気が観光客を楽しませてくれるかも。
ロワール渓谷
シャンボール城、シュノンソー城、ユッセ城など約300以上の城が立ち並ぶロワール渓谷。440もの部屋がある城や、眠れる森の美女の舞台となった城など、見どころ満載かもしれない。
シェーンブルン宮殿と庭園群
ハプスブルク家の財力で華麗な城のシェーンブルン宮殿。1441の部屋と庭をもつ壮大な宮殿でマリーアントワネットは少女期を送ったようだ。訪れた観光客はスケールの大きさに圧倒されるかもしれない。
イスファハンのイマーム広場
16世紀に貿易の要所として繁栄したイスファン。アーリーカープ宮殿やマーム・モスクなどが立ち並び、美しい広場を見下ろすことができるようだ。